おいしいもつ鍋の歴史

福岡・博多の名物といえば、なにを思い浮かべられるでしょうか。ラーメンやゴボウ天うどん、めんたいこと色々ありますが、お酒の友として知られているのは、やはり、もつ鍋ではないでしょうか。もつ鍋の歴史は、戦後にさかのぼります。元々は博多の料理というわけではなく、主に炭鉱業が盛んに行われている地域で食べられているものでした。

過酷な労働を支えるため、安価で仕入れることができ、なおかつ栄養価が高いもつを、鍋で煮て食べていたのが始まりとされています。しかも、鉄鍋ではなく、柔らかく薄いアルミ製の鍋で食べられていました。当時は、もつとニラをしょうゆ味で炊いただけのシンプルなものだったといいますから、味といい見た目といい、ずいぶん、今と違うものだったのです。その後、とある福岡の和菓子屋さんが、戦後の物資不足で砂糖の入手が難しくなってしまい、困り果てた末、当時、唐津から福岡へと売りに来ていたもつを使って、もつ鍋を始めました。

これが、福岡もつ鍋のルーツといわれています。このもつ鍋は、まずごま油でトウガラシを炒め、もつを入れた後に調味料とネギ類を加えて、いわゆるすき焼き風に食べられていました。現在も、この方式で出している店もあります。それから、ちゃんぽん麺を入れるようになり、キャベツなどの野菜類も鍋に入ることになりました。

時代の変遷と共に、具も変化していったわけです。全国的なブームの到来の後に、一時、下火になったと見られていましたが、現在では定番料理として、多くの人々に親しまれているのです。

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